TOPページ  前ページ  次ページ

第9章 マイナスイオンを取り入れやすい生活とは

9−3) 日常生活をマイナスイオンで満たす工夫

@窓を開け外気をとり入れる心がけ
 いまは冷暖房装置が発達していますから、冬暖かく、夏は涼しい部屋が当たり前
の時代です。特にマンション住まいなどでは、窓はアルミサッシで密閉されている
ので部屋はすぐに暖まるし、高温の夏でも汗をかかずに快適に過ごせます。

 しかし、こうした密閉した空気のなかで長時間過ごすことがいかに健康によくな
いかを、現代人はほとんど考えようとはしません。

 昔は暖房に炭火や練炭を使ったこともあって、よく一酸化炭素中毒を起こしまし
たが、理屈の上では、現代の密閉された部屋でこの一酸化炭素中毒と同様の弊害が
起こっても不思議はないわけです。

 それに、目には見えませんが、部屋の空気は汚れが大変にひどいということで
す。たとえ空気清浄器を備えてあったとしても、居住人口が多い場合はそれも役
に立たないケースが出てきます。

 夏の冷房は外装ユニットのファンを一日中回しているから部屋は換気されてい
るだろうと思ったら大間違いです。機種によっては、ただ単に室内の暖気を外に
噴き出しているに過ぎないのです。

 特に冬の暖房では、時々窓を開け放ち外気を入れ換気することが大切です。空
気の入れ換えは、部屋に溜まったプラスイオンを追い出し、マイナスイオンの多
い空気をとり入れることになります。

 それに長時間冷暖房された空気は、乾ききっていますからその点でも健康にはマイナスです。

 真冬に窓なんか開けるなんてとんでもないと思う人は、いまはよいとしても、長
い間にはやはり大変なリスクを自ら背負うことになります。マイナスイオンを日常
的に体に取り入れる基本は、夏、冬を問わず、早朝、できれば6〜10時のマイナス
イオンの多い時間帯に窓を開け、十分から十五分くらい確実にマイナスイオンを取
り込む。この心がけがあるかないかで、のちのち健康に大きな差が出てくるでしょ
う。

A食生活の基本を抗酸化食品に
 第7章で紹介したアメリカ国立がん研究所では、1990年、「デザイナーフー
ズ・プログラム」という一つの研究テーマを提唱しました。

 これは、がん予防運動のためアメリカ人の食事内容を厳しく見直そうというもの
でした。栄養バランスのよい「日本食」のメニューを見習おうとか、東海岸の各都
市でヘルシーな日本の「すし」が人気を呼んでいるとか、そんな情報がもたらされ
たのも、ちょうどそのころのことです。

 アメリカ人の食事は、肉食偏重の高タンパク、高脂肪、高カロリーのものが多
く、その結果、大腸がんをはじめ、ハートアタックといわれる各種の心臓疾患が多
発、困り抜いたアメリカ政府は、これらの病気を予防するための格好のフーズサン
プルとして日本食をターゲットに選んだのです。

 ところが、当の私たち日本人の食生態は、ここ20年余り、アメリカ人の模範に
なるような日本食とはとうの昔に縁を切り、グルメという言葉に象徴される欧米食
偏重型の食事に変わり果てていたのです。なんとも皮肉としかいいようがありませ
ん。

 アメリカ国立がん研究所の研究テーマには、日本からも専門の先生方が参加され
たと聞いています。研究は、主に30種類の果物、野菜に含まれる「がん予防因
子」の究明だといいます。この研究でクローズァップされた食物のトップは、なん
と緑黄色野菜でした。栄養素としての野菜が人体にいかに深く関わっているかがわ
かります。

 野菜は抗酸化食品の代表といっても過言ではありません。緑黄色野菜に含まれて
いるビタミンC、べータカロチン、ビタミンEを体にとり入れることは、還元力即
ちより多くの電子を体にとり入れることにもなります。 

 同時に微量元素、ミネラルを豊富に含む食品、天然塩(ニガリの入った塩)、豆
類、乾物、キノコ類、ナッツ類も欠かせない食品です。

 これらの微量元素は体内でプラスイオンである活性酸素の発生を抑えるSOD、
カタラーゼ、グルタチオンという三酵素を作り出すもとになるものだからです。

 がんを撲滅するのに役立つ抗酸化食品の存在は、活性酸素駆逐の意味でも、いま
や国際的な認識と広がりを見せています。大気中から直接マイナスイオンを呼吸す
るほか、日常の食べ物によっても還元力(電子)を容易にとり入れることができる
のです。還元力(電子)の豊富な基本的な食生活として「パンよりご飯」「肉より
魚」、そして「野菜料理」をたっぷりと摂る。そんなメニューをこの際おすすめしま
す。

B部屋の掃除をこまめにする
 部屋のなかでの朝晩の布団の上げ下ろしの際の綿挨のすごさ、目にあまり見えな
いでしょうが、この挨、ほんとうに曲者です。畳やじゅうたん、敷物でも、その上
を歩いただけで挨は常に舞い上がり舞い降りてきます。部屋の隅の挨のかたまりは
ダニの格好の住み家になります。

 普段はあまり気にもとめない天井を見ると、まるでクモの巣のようなかっこうで
フワフワと塵が漂っていることがあります。夏、扇風機のプラスチック製の羽根の
表面にもびっちりと挨や塵が積もっています。いかに部屋の空気が汚れているかが
わかるでしょう。それを人も吸っているのかと思うとゾッとしてしまいます。 

 汚れたままの羽根の扇風機を回すことは塵や挨をそのままあたりに撒き散らすこ
とになります。こうした部屋のなかの汚れはすべてプラスイオン化につながるもの
です。掃除はこまめに隅々まで丹念にして欲しいと思います。

C部屋に緑の植物や花を置く
 植物の緑には殺菌作用があり、空気をきれいにする浄化作用があります。狭い部
屋の場合、鉢植えを置くとしてもスペースがないかもしれませんが、なるべく多く
の植物を置くようにしたいものです。植物がよい空気、マイナスイオンを作り出し
てくれます。

 「ガーベラ」という植物がプラスチックや合成皮革の臭いを取ることで有名になっ
たことがあります。また、ある種の花が、飾るだけで森の樹木同様、心身を健やか
に保てるよう働くのは、花の「気」の交流によるものです。

 東洋医学には「花療法」というものがあります。そのときの症状にあった花を医
師が選び患者の部屋に飾ります。その美しい花の色や形を患者が愛でることで症状
の緩和に役立てるのがねらいです。花や緑の多い自然の豊かさの存在がマイナスイ
オンを増やすことにつながるわけです。

TOPページ  前ページ  次ページ

アクセス解析

FC2 キャッシング 掲示板 無料アクセス解析
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送