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第9章 マイナスイオンを取り入れやすい生活とは

9−1) 「森林浴」で心身のリフレッシュ

 人間が本当に健康で豊かになるには、人間を本来の自然のなかに戻すという方法
しかありません。が、二十一世紀の現代では、人間を本来の自然のなかに戻すこと
などできない相談です。

 いくらマイナスイオンが体によいからといっても、私たちは四六時中、それを意
識して呼吸しているわけではありません。プラスイオン、電磁波の充満したオフィ
スで長時間仕事をしているビジネスマンやOL。さらにその上に、アフターファイ
ブのアルコール、揚げ物に片寄りがちな昼食、タバコの煙が充満した会議室…:。
都会では日常的な風景です。体によいはずはありません。

 前に見たテレビのCMで、山のミネラル水を掲げた少女が「この水みたいにおい
しい空気をください」と訴えていました。近頃では、大自然をバックにした観光地
で、おいしい空気の缶詰が大真面目で売られている、そんな時代です。デパートの
自然菜園コーナーが売り上げを伸ばしているのは、かつての懐かしい土への自然回
帰現象でしょう。ハーブやアロマテラピーブームも必然的な一連の流れと解釈でき
ます。

 さて、話をマイナスイオンに戻しますが、その理想的な状態は、空気1立方セン
チメートルのなかに、約400〜1000個のマイナスイオンがある状態と一般的
にいわれています。しかし、これまでにも再三触れたように、いまは都会でも郊外
でも、家のなかのマイナスイオンは理想の数の数分の一しかないのが現実です。

 そこで、たまには自然のなかにわが身を置き、深く深呼吸をし、手足も思い切り
伸ばしてみたい。人がそう思うのは、何より体自身がマイナスイオンを欲求してい
るからです。

 マイナスイオンが一番多い場所は、レナード博士が指摘するように「滝のそば」
といわれています。滝のそばには川があり、空気の澄んだ森林地帯がそのバックに
ありますから必然的にマイナスイオンが多く発生します。

 滝は日本にも大小さまざまなものがあり、観光の目玉になっているところも少な
くありません。全国でざっと2500カ所。日本列島の地勢からいえば当然の数で
すが、一国当たりから見ればきわめて多いほうでしょう。

 水滴の飛ぶ滝のそばをイオン測定器で測ってみると、1立方センチメートル当た
り3000個から4000個、時には1万個を計測したこともあります。激しい流
水が滝壷めがけて落ちてきて大小の岩に当たり砕けるその瞬間、大量にマイナスイ
オンとプラスイオンができます。重さのないマイナスイオンは風にのってあたり一
面に広がり、一方プラスイオンは、時間と共に重みで水面に落ちていきます。

 マイナスイオンを含んだ清澄な空気を吸う。そのことで人体の各細胞が活性化さ
れ、気分的にも疲労がみるみる回復していくような気になります。これが、いうと
ころの「森林浴」の効果です。森林浴の効果については、心身をリフレッシュする
のに最適と、行政も積極的に乗り出しています。各自治体や林野庁で森や遊歩道、
休憩所などを整備、「森林スポット」を設けたりしています。

 森林浴の効果には、マイナスイオンばかりでなく、「フィトンチッド」効果のある
ことも見逃すわけにはいきません。

 フィトンチッドとは木の幹や葉から出る物質のことです。木自身が微生物などか
ら自らを守るために放出している物質で、清々しく心地よい木の香りがします。

 フィトンとは植物、チッドとは殺すという意味だといいます。この意味を額面通
り受けとれば、「殺菌効果」というところでしょうか。

 フィトンチッドには一種の精油成分があり、植物そのものの香りのもとを組成し
ています。この香りが生物の成長を促す力を秘めているわけです。

 近年、こうした森の植物の精油成分を調合して自然を強調した女性のための基礎
化粧品が作られているほどです。

 森林浴には「緑」が多いことで、人間の脳下垂体を刺激し、性ホルモンなどの生
命活力物資を体内で分泌させるというトリプル効果もあるのです。森林浴に行って
元気になったという背景には以上の、マイナスイオン、フィトンチッド、森の緑と
いったものの相乗効果が明らかにみてとれます。

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