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5章 空気中のイオンとはどんなものか

5−4) 電解質の電離と水の中のイオンの関係

 プラスイオン、マイナスイオンといっても、一般にはもう一つ理解しづらいの
は、肉眼では見ることができない超極小微粒子だからでしょう。そこで、理解しや
すい塩についてふれてみたいと思います。

 日常、口に入れている塩、つまり塩化ナトリウム(化学記号では NaCl)は、水に
溶けやすく、イオン化すると電気も通しやすいので、強電解質と呼ばれます。
水中ではナトリウムイオン(Na+のプラスイオン)と、塩素イオン(Cl-のマイナス
イオン)とから構成されています。

 これを簡単に説明しておきましょう。血液にはたくさんのミネラルがイオンとし
て溶け込んでいますが、これらが血液を酸性にしたり、アルカリ性にしたり、とい
うことに関わっているわけではありません。空気中のマイナスイオンは必ず水に帯
電した小イオンだけをマイナスイオンと呼ぶと定義してきました。血液中や、細胞
内でマイナスイオンの影響を受けたり、プラスイオンの影響を受けたりするのは、
血液中の水素イオンだけと考えてください。水素イオンとは電子一個を奪われたプ
ラスに帯電した水素のことです。水素イオン濃度が高いと血液中でも、また試験管
の中でもリトマス試験紙は酸性を示します。ところが試験管にNaCl(塩)を溶かし
Na+とCl-になっても、リトマス試験紙の色がかわらないのは、水素イオンがな
いためです。水素イオンの多い水にマイナスイオン発生器をできるだけ近づけて、
電子を供給すると、水素イオンは水に溶けた水素原子に戻り、酸性から中性に戻っ
てしまいます。





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