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5章 空気中のイオンとはどんなものか

5−3) なぜプラスイオンは悪くてマイナスイオンは良いのか

 イオンという言葉は、ギリシャ語の「さまよう、さすらう」からきているといわ
れます。イオンの持つ特質をうまくいい当てていると思います。

 プラスであったものが、突然マイナスに転じたり、その逆になったりします。プ
ラスイオンとマイナスイオン、この二つのイオンはいつもそういう不確かな場に身
をさらし続けているのです。

 しかし、いつまでも別々に分かれているわけではありません。必ず合体を求め
て、中性を保とうと相手を探し回っています。相手を探しあて完遂した形を「平衡
状態」といいます。

 この状態はプラスイオンよりもマイナスイオンのほうが少し強くなっている状態
〃ことを指します。この平衡状態のときの大気が人間を含む地球上すべての生物に
⊂って最も快適な状態といえるのです。

 プラスイオンが普通「疲労イオン」といわれるのに対して、マイナスイオンが
快適イオン」「元気イオン」と呼ばれるのはこのためです。

 ところが現実は、マイナスイオンとプラスイオンの大気の状態が逆転現象を起こ
しているので、この平衡がうまく保たれる状態は、一年のうちでもそれこそ数日
しかないことが調査でわかっています。

 夏の日、「雷雨がくるぞ」と確実にわかるその数分前、空気は蒸し暑く、不快感
を感じます。逆に虹でも出そうな雨上がりの清々しさと爽快感。私たちはそれを
経験的に知っています。

 不快を感じたときは体にも少なからずよくない影響を与えています。プラスイオ
ン充満の空気が漂っているからです。地表付近がプラスイオンだけになったとき
に、マイナスイオンのかたまりの雷がおちてくるのです。落雷の最中イオン測定器
で測定したイオン研究会のS氏は、マイナスイオンが瞬問的に窓ぎわで三〇〇〇を
越えたのには驚いたそうです。

 一方、爽快感を感じているときは気分も落ち着き、体にもよい影響を与えていま
す。マイナスイオンが充満したなかに身をおいているからです。

 プラスからマイナスヘという、こうした大気の変化は静電電界の変化でもあるわ
けです。不快から爽快へ、そのとき、私たちの体のなかでもそれと同じ生理的な変
化が生じているのだということを意識しておいて欲しいと思います。

 人の体に置き換えると、大気中にプラスイオンが多く、しかもそれが長期化した
場合は、特に体内の組織や白律神経は全力で体調を保持するため働きはじめ、必死
にバランスをとろうとしま片dとき体はかなりのストレス一緊張状態一を強い
られます。これが引き金になってさまざまな病的症状を起こすことになります。

 逆にマイナスイオンが多いと、吸入したイオンは血液に溶け込み、細胞膜による
新陳代謝が活発になり、生体は生き生きとした活動が可能になります。このように
マイナスイオンは、もともと人の健康に寄与する機能を備えているのです。その意
味で、大自然のなかにあるマイナスイオンは二十一世紀の秘密のエネルギーになる
のではないでしょうか。





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