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5章 空気中のイオンとはどんなものか

5−2) 原子の構造

 あらゆる物質を構成する最小の形を原子といいます。構造は中心にブラスの電子
と中性子を抱え込んだ「原子核」が存在しています。この原子核の周辺を軌道を描
くようにしてマイナス電子がそれぞれ対になって回転しています。

 世の中のすべての物質には電位がありますので、周辺の対のマイナス電子に対し
中心の原子核はプラスに帯電しています。そのことによって原子はプラス、マイナ
スで常に「中性」を保つようにできています。

 地球は「アース」と呼ばれる大きな磁石だといわれていますが、太陽を大きなプ
ラスイオンとすれば、地球は小さなマイナスイオンと考えられなくもありません。

 太陽と地球、原子核と電子はその距離といい、その対比といい実によく似た関係に
あります。マクロ(宇宙)、ミクロ(原子)の違いはあっても万物創生のパターン、
その秘密性の一つは意外とこうした相似型のなかにあるのかもしれません。

 中性の状態を保っている原子団を脅かすものに、大気中のイオンがあります。地
球の地殻内部からの放射線や太陽からの紫外線、熱による気体の酸化といった、原
子の外側からの各種のエネルギーによって、原子はマイナス電子を一個、または数
個、強引にひきはがされ、中性を保っていられず、自らがプラスイオンに変化して
しまいます。この過程を「電離」といいます。

 一方、はじき出された電子を受けとった中性子の分子は、別個にマイナスに帯電
したイオンとなります。電離したマイナスイオンとプラスイオンはそのままでは不
安定なので、他の分子と電荷交換をし、この結果、大気中にマイナスイオンとプラ
スイオンが混在することになります。





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