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4章 イオンに左右される私たちの体

4−4) イオンが体に入っていく経路

 人は息をすることで大気から酸素を体内に取り込み、二酸化炭素をはき出してい
ます。生きているということは、この作業を続けていくことです。したがって空気
は人間の生存には絶対不可欠なものです。

 しかし、ひと口に呼吸で酸素を吸い込むといっても、実際は肺胞内に酸素と一緒
にプラスイオンもマイナスイオンも同時に取り入れているわけです。肺胞壁は偏平
上皮細胞と繊維組織で成り立っており、肺胞壁内を無数の毛細血管が貫いていま
す。ブラスイオン・マイナスイオンは、酸素と一緒にこの毛細血管を通って血液中
に溶け込み、各臓器、各細胞に送り出されていきます。いま、人と健康について気
にかかることは、大気中に汚れた多くのプラスイオンが存在しており、空気ととも
に知らず知らずのうちにこれを大量に体内に取り入れてしまっているという現実で
す。

 私たちは、日々の食べ物についてはそれなりに注意もし、気にはかけています
が、自分たちを取り巻く空気の善し悪しについては意外と無関心な人が多いのでは
ないでしょうか。空気を吸うことを止めたら死ぬことはわかっていても、汚れた空
気中の有害物質が肺を通り、さらに血液を通して体に与える影響についてはほとん
ど注意を払っていないのです。

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 結論を先にいってしまうと、汚れたプラスイオン過剰の空気を吸い続けると、私
たちの体は酸性へと傾き、老化します。ここでいう老化とは、一般にいわれる加齢
のことではなく、細胞が健康でなくなることだと考えてよいでしょう。

 大気中のプラスイオンはH2O+(H2O)nであり、これは水素イオンの電気的性格を
帯びています。この空気中のプラスイオンは皮膚に付着すると、体内の電子を一個
奪って自分は電気的には中和します。しかし体のほうが電子をとられた分だけ還元
力の大もとの電子をとられたことになって、抗酸化力がなくなり、その結果血液を
酸性に傾斜させることがわかってきています。

 特に血液中に乳酸が増えると血液中には水素イオンが増えた分、血液の酸性化が
すすみます。

 血中乳酸の増える原因を考えてみましょう。血液の主な成分である赤血球や白血
球は細胞膜の脂肪がプラスイオンにより電子を奪われ酸化しやすくなると、赤血球
同士がベトベトにくっついてダンゴになってしまうのです。それで血液の流れが悪
くなります。酸欠状態のときに細胞内のエネルギーが燃焼するので不完全燃焼を起
こし、その結果、大量の燃えかすである乳酸が血液中に溢れ出てくるのです。この
乳酸はプラスイオンの多い空気中の場合乳酸が電離しやすくなり、大量に提供され
た水素イオンが血液の酸性化にいっそう拍車をかけることになります。

 これに対してマイナスイオンが大気中に発生している場合、マイナスイオンは呼
吸とともに体に入り、すでに血液中に溶け込んでいるプラスに帯電した水素イオン
を中和し、その結果、電離していた水素イオンが安定して血中の酸性度は元に戻る
ことになります。つまり出が弱アルカリのほうに戻るのです。

 それではマイナスイオンをたくさん吸い込めば、血液は弱アルカリから強アルカ
リになっていかないかと心配になります。ところが、現実にはそういうことは起き
ません。それ以上のマイナス電子が入ってきたときには、血液中や細胞内外の酸化
型のビタミンCやビタミンE、べータカロチン、ビタミンなどに、マイナス電子
を与え還元力を十分に確保しておくことができ、体の健康度がさらに上がるという
わけです。





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