TOPページ  前ページ  次ページ

2章 現代っ子に未来はあるのか

2−8) 松枯れの原因はプラスイオンか

 島根県の出雲大社辺りを旅行して驚くのは、日本海側の松枯れが年々酷くなり、
山陰本線の車窓から屍る風景が昔と様変わりしていることです。出雲大社の松のど
れもこれも、半分枯れかけていて痛々しく、栄養剤を松の幹に直接注入している風
景は、何ともやりきれない思いにさせられます。

 地元の人に聞くと、この松枯れが始まったのは昭和55年に大雨が降った後か
らだということです。中国大陸の開発が進み、林立する工場の煙突からまき散らさ
れた窒素酸化物や硫黄酸化物を含んだ雨が酸性雨となって中国大陸から日本の山陰
地方に降り注ぎ、地面に浸み込んだことから土壌菌が死に、土壌菌が死んだ後、土
がかちかちに固まったために松の根が浅くなり、その結果、栄養分が十分に吸い上
げられず、葉のほうに悪影響を及ぼしてしまっているのです。

 もちろん酸性雨が降ったときだけが問題なのではありません。むしろ、空気中に
年々窒素酸化物や硫黄酸化物を含んだプラスイオンが増えてきているので、それら
が葉にこびりついて、葉の裏にある呼吸する気孔が目づまりを起こしています。

 これは私の仮説ですが、木でも人間でも健康なときには皮膚表面がプラスイオン
化しており、内側がマイナスイオン化、つまり還元状態で電子を十分に蓄えている
状態になっているのではないかと思います。

 松の場合では、根が浅くなったり根腐れしたりすると、根から吸い上げるミネラ
ル、アミノ酸が不足するために、抗酸化物質が作れず、その結果、体の内側が電子
不足の酸化した状態に逆転してしまう。すると皮膚表面一松葉の表面一の電位も逆
転現象を起こし、プラスイオンからマイナスイオンに変換してしまうのだと思いま
す。

 人聞の場合は根に相当するのが腸です。腸の状態が悪いと体液や血液は還元力を
失って酸性化し、血液中の乳酸が増えてきます。

 松の葉の表面がマイナスのときは空気中のプラスイオンである窒素酸化物や硫黄
酸化物・ダニの死骸などをわざわざ皮膚表面に引きっける作用をしてしまうので
す。ちょうど磁石のN極とS極が引き合う原理と同じです。

 したがって、不健康になった松は、ますます強酸性の酸化物を葉の表面にくっつ
け、人間でいえば肺に当たる気孔が全部目づまりを起こしてしまうことになりま
す。人間が肝吸ができなければ死ぬように、植物でも同じことが起こっているので
しょう。松が枯れてしまうのは、根の問題だけではなく、空気中にプラスイオンが
多すぎること、そして葉自身がマイナス電極としてプラスイオンを集める集塵機の
役割をしてしまっていることも、その理由と考えられます。





リボーンテラピー 【さんご屋本舗】        
TOPページ  前ページ  次ページ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送