TOPページ  前ページ  次ページ

第10章 イオン測定器を使った実験でわかったこと

10−4) 木炭はマイナスイオンを供給する

 昔から炭は日本人の生活のなかで、燃料としてだけでなく、多彩な方法で利用さ
れてきました。

 中国で古代のミイラが発見されたときも、お棺の周りには大量の木炭が埋め込ま
れ、自然の防腐作用を利用していました。また、神社や仏閣などの大切な建物の下
には、かなりの量の木炭が埋められていることは昔から知られています。

 木炭の防腐作用とはいったい何なのか。それは、土のなかの通気性をよくし、多
孔質の穴のなかに水分を吸着して、じめじめしすぎている環境の湿度を下げてくれ
ることなどと一般的に説明されます。しかし、これだけでは腐食を防止することを
説明するには十分ではないようです。

 ところで、木炭は遠赤外線を出していることも有名です。燃やしているときに
も、備長炭は特に遠赤外線の量が多く、焼き鳥でも表面を焼き焦がすだけでなく、
奥まで波長が浸透して均質に熱が通っていくという特色があります。

 この木炭の遠赤外線は、炭を燃やしたときだけでなく、真っ黒な炭を粉にしてひ
いたマットレスなどでも同じような遠赤効果が得られます。

 札幌慈啓会では、木炭が放射する遠赤外線の臨床における効果を調査し報告して
います(『高齢者問題研究』1994年9月号)。

 札幌市内の病院や自宅で寝たきりの生活を送っている長期療養者一63〜7
5歳の225名一に木炭マットに寝てもらい、アンケートをとりました。結果は「冷
え症がよくなった」「寝付きがよくなった」「熟睡できるようになった」など、温熱
効果による改善と考えられる感想が6-7割の人から出ました。さらに8割以上の
人から、「布団がべたべたしなくなった」「布団の臭気が気にならなくなった」とい
うような感想が出されています。

 これらの全体傾向は、遠赤外線による温熱効果と水分を吸収する湿度調節作用の
二つであると思われますが、そこにもう一つの理由、マイナスイオンが炭から出て
いることを無視するわけにはいきません。

 炭からマイナスイオンが出ていることは、実際イオン測定器で調べるとわかりま
す。

 炭から出るマイナスイオンは、一立方センチメートル当たり3000〜3万個と
いうような、電気で作動する空気清浄器のような異常に高い数字というわけではあ
りません。

 しかし、イオン測定器のそばに木炭を近づけると、一立方センチメートル当たり
10〜100個くらいほんのわずかずつですが、マイナスイオンが出ていることが
確認できます。

 炭のマイナスイオン効果というのは、これまで十分に理解されていなかったよう
ですが、歴史的にも一番古い身近な素材のなかに、私たちの環境を改善するのに最
も大切なマイナスイオン供給源があったということは、さらに研究すべきテーマで
あることはまちがいありません。

 炭の消臭効果は、脱臭剤としてヤシガラ活性炭を冷蔵庫に入れていることから、
私たちの生活には身近なものになっていますが、マイナスイオンを常に放出してく
れる炭は、電磁波ブロックにおいても、意外と有効であるといえるでしょう。何し
ろ、電気を使えば使っただけプラスイオンが出てくるのですから。

  特選備長炭バラ(1kg)約20本入り【備長炭片岡屋】 【多目的に使える備長炭、お試し用としても!】    
特選備長炭バラ(1kg)約20本入

 ところで、炭の出している遠赤外線波長とマイナスイオンの関係をもう少し詳し
く説明してみましょう。

 遠赤外線波長のなかで特に6.27波長は特別の波長帯です。6.27波長は空
気中の水の塊にぶつかって、共振作用を起こし、水の小さなクラスターに電子一つ
が余分についたマイナスイオンと電子を失ったプラスイオンを作ります。

 このとき、水は分解してしまうので、空気中の水分を湿度計で測ると、湿度が
約10%程度は下がります。したがって、炭の持っている水分調節
作用というのは、炭のなかに水分が吸着することという説明は正しいようでい
て、一部分の説明でしかありません。

 いくら多孔質であっても、炭の体積に比例した分の水分しか閉じ込めることは
できないからです。ところが、遠赤効果であれば、炭がある限り遠赤外線が出ているので、湿度を
下げるのと、マイナスイオンを発生するのは永久的なものとみなすことができます。

 また、この水の小さなクラスターについた電子を持つマイナスイオンは、空気中
のいやな臭いの正体、つまりプラスイオン化した臭いを中和することにより、臭い
を消す働きがあると考えられます。

 臭いは、分子構造のある特定の部分が振動していることによって起こります。し
かし、それが同じ分子構造であっても、大きな振動を起こさずにいれば、臭いを発
しないことがわかってきました。

 つまり、振動しているプラスイオン状態の部分に、電子一つを与えることで電気
的に中性になってしまった臭い分子は、いままでのような振動を起こすことができ
ず、その結果、空気中の臭いが消えてしまったと考えることができます。

 臭いを吸着する作用も炭にはあるでしょうが、それは閉じ込められた冷蔵庫のよ
うな小さな空間の場合のことで、寝たきり老人の部屋の特有の異臭が、炭のマット
レスを使うようになってしだいに消えたという理由は、むしろマイナスイオン効果、
つまり悪臭のプラスイオンとマイナスイオンの中和が起こったからだと思います。

TOPページ  前ページ  次ページ

アクセス解析

FC2 キャッシング 掲示板 無料アクセス解析
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送