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第10章 イオン測定器を使った実験でわかったこと

10−2) 都会のイオン分布状況

C都内カラオケボックスのなか
プラスイオン5  マイナスイオン5  比率1対1
 プラスイオン、マイナスイオンともに少ないというのはどういう理由なのかは理
解できませんが、こうした数値になりました。カラオケボックスも各種あるので今
後さらに測ってみる必要がありそうです。

Dゲームセンターのなか
プラスイオン40  マイナスイオン30  比率1対0.7
 ゲームセンターのなかでは、プラスイオンが異常に高くなるだろうと予想してい
たのですが、ここでもどちらのイオンも非常に少ないという結果になりました。一人
間が多いところでは人問がイオンを吸着してしまうために空気中のイオンが少な
い、ということなのでしょうか。
理由ははっきりしません。
E多摩川(東京都内)の川べり
プラスイオン120  マイナスイオン270  比率1対2.2
 都内で調査をしてから初めてマイナスイオンがプラスイオンより多かったのは、
都内を流れる多摩川の川べりでした。

 当日は、風もなく、マイナスイオンの多い午前ではなく午後で、30度を超える
暑さであったことなど、高いマイナスイオンを観察するのに向かない条件も重なっ
ていましたが、マイナスイオンがブラスイオンの2倍以上ある環境なら、一日の何
時間かをそこですごすことは、家のなかにこもりきっているよりはるかによいのは
いうまでもありません。

 こうしたイオン測定器を使った実験を重ねるうちに、私自身も自分の身近な室内
環境を気にするようになり、東京・大森にある私の研究所の公園に面した二階の窓
を開けて観察したところ、風のある日ではマイナスイオン1000、プラスイオン
500と非常によい環境であることがわかり、それ以来毎日一日中窓を開けておく
生活習慣が身につきました。

 一方、反対側の部屋は作業スペースですが、電話器4台、コピー機、ファクシミリ、コンピュータに周辺機器と、部屋中OA機器だらけの部屋で測定したところ、
案の定マイナスイオン50、プラスイオン150で比率が非常に悪くなっていまし
た。

 以降、窓を開けたり、観葉植物をおいたりと、いろいろ工夫をするように心がけ
るようになりました。

 また、その夏1997年)、イオン測定器で測定したなかで最も興味深かったの
は、雷現象です。

 真夏に何日も雨が降らずにからからに乾燥しているとき、にわかに空が真っ暗に
なったかと思うと、雷とともに大粒の雨がどっと降ってくる。雷の音で少し怖い気
がするけれど、一方では「一雨きてよかった」と爽やかな思いを経験する、夏の風
物のようなものです。

 このときイオン測定器で測ってみると、いきなりマイナスイオンが2000も計
測され、それまでマイナスイオンが100、プラスイオンが200くらいであった
ものが、雷の放電によって、一挙に環境が改善されているのには非常に驚かされま
した。

 たぶん晴天続きで、マイナスイオンは軽いために成層圏のほうに上がってしま
い、地上付近はプラスイオンだらけだったときに、雷が落ちて再びイオンバランス
を改善してくれたのでしょう。

 普段私たちはあまり気に留めることもなく、有難がることもなく暮らしています
が、真夏の雷がマイナスイオンを大量に地上に与えてくれることは、人間以上に田
畑や森にとっても、恵みの環境となり、改めて自然の営みは大したものだと驚かさ
れます。

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