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6章 マイナスイオンのマジカルパワー

6−8) 活性酸素は危険な友人

 細胞膜酸化の最大の原因となるのは活性酸素やフリーラジカルと呼ばれる不安定
な原子や分子ですが、これは対をなしているべき電子が、ペアでなくなっているも
のです。

 この状態は不安定なので、対になろうとして他の分子を攻撃する。その標的にな
りやすいのが細胞膜を構成している脂質です。

 攻撃された脂質は電子を奪われると同時に酸化反応を起こすので細胞膜が壊れ、
疾病やがんの原因となります。このことは老化にも関連することがわかってきてい
ます。

 われわれは一日に約700グラムの酸素を消費しています。それで生きていくの
に必要なエネルギーを生み出しているのですが、70歳まで生きたとして約18ト
ンもの酸素を消費します。

 大部分の酸素は無害な水に変わりますが、5〜10%は酸素ラジカルと呼ばれる
フリーラジカルに転換されます。つまり、生涯に約1.8トンものフリーラジカル
が体内で生み出されるのです。もしも、体内にそのフリーラジカルに対する防衛機
構が備わっていなければ、脳は1時間で死ぬといわれています。

 生命活動そのものから生み出される、この避けがたい量のフリーラジカルに加え
て、現代の産業社会では膨大な量のフリーラジカルが存在しています。

 大気汚染は基本的にフリーラジカルで、タバコの煙もフリーラジカル汚染です。
一般のタバコの煙には10億個のフリーラジカルが含まれています。

 また、食事によって酸化した脂肪(過酸化脂質)を取り込むことによってもフリ
ーラジカルは増加し、放射線もフリーラジカルを生み出します。

 フリーラジカルは、細胞のすべての分子を攻撃します。タンパク質を攻撃し、D
NAを攻撃する。これが突然変異を起こしたり、がんを引き起こしたりします。

 計算によれば、一個の細胞は一日に約1000回のフリーラジカルの攻撃にさら
されていると考えられています。それに対する防御や修復がなされなければ、私た
ちはみんながんになってしまうでしょう。

 大気中から酸素を吸入することで生きている私たちが、その酸素で命を縮められ
るとしたらこんなショックなことはありません。しかし、マイナスイオンの多い空
気を吸っていれば、こうしたフリーラジカルに電子を与えて中和するので、呼吸に
よって作られる活性酸素はほとんど帳消しになるといえます。

 また、体の細胞に蓄えられているSOD(スーパーオキサイドジスムターゼ)やカ
タラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素が十分作られる30代
までは、少しぐらい悪い空気を吸っていても何とか抗酸化力によって発がんを免れ
られるかもしれません。しかし、できれば若いうちからできるだけよい空気を吸っ
て、タバコを吸わない習慣を身につけることが大切です。

 また、細胞膜は脂でできているために、非常に酸化されやすく、そのためにも酸
化されやすいリノール酸の油(サラダ油)を使った揚げ物(フライドチキン、フライド
ポテト、ポテトチツプス、インスタントラーメン、カツフライ等)は、なるべく食べる
量を減らしていくことが大切です。

 食べた油で60兆の細胞膜を全部作っているのですから、酸化した油を食べた
り、酸化しやすいリノール酸、肉に含まれるアラキドン酸などを多く食べれば食べ
るほど、細胞膜は活性酸素の攻撃を受けやすくなります。細胞膜だけでなく細胞の
なかで抗酸化酵素を作る小胞体も壊れてしまい、細胞白身の抗酸化力がなくなり、
徐々にがん細胞化が進んでいくのです。





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