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6章 マイナスイオンのマジカルパワー

6−2) 酸性食品、アルカリ性食品とは何か

 人間の血液はPh7.3〜7.4の弱アルカリ性がよいといわれ、体液は酸性に傾
いたときにさまざまな病気に冒されやすいことが昔から知られています。しかし、
この古典的な知識もいくつかの誤りを含んでいるので、ここで整理しておきましょ
う。

 まず、一番の誤りは食品の酸性、アルカリ性です。

 食品を燃やして灰にし、そのなかに含まれるミネラルを酸やアルカリで滴定し
て、酸性・アルカリ性を決めるのは明治時代からのやりかたです。

 これはほとんど意味がありません。しかし、迷信的に信じられて今日までその信
仰は続いているように見受けられます。食品の酸性・アルカリ性はあくまでも体の
なかに入る前の酸性・アルカリ性です。たとえば、動物性タンパク質は100グラ
ムを燃やすと、60ミリモルの硫酸と50ミリモルのリン酸を作るから酸性だとい
う粗っぽいものです。

 しかし、体のなかでは硫酸やリン酸がそのまま存在するわけではなく、うまく胃
酸が働いてアミノ酸まで分解されれば、効率のよいタンパク質の供給源になりま
す。しかもアミノ酸は・アミノ基というプラスイオン部分とカルボキシル基という
マイナスイオンの部分の両方を持っている両性電解質です。これらは、血液の酸・
アルカリのバランスをとってくれます。

 ところが、同じタンパク質である肉でも食べ過ぎて腸で腐敗発酵すると、腸のな
かで過酸化脂質が大量にでき、これが体中にまわるので体は活性酸素の働きで酸化
されやすくなります。

 つまり、体外で酸、アルカリを決めてもナンセンス。同じ食品であってもその人
その人で(どのように消化されるかによって毒にもなり薬にもなる)酸、アルカリを
バランスさせるものなのです。

 それでは酸性のもとになっているものは何かといえば、体の疲労、精神の疲労で
共通してできてくる乳酸です。

 乳酸は弱電解質であまり水に溶けませんが、体がプラスイオンにふれて電子不足
の状態に陥れば、その分だけ乳酸はイオン化が激しく起こり水素イオンを大量発生
させて酸性になります。乳酸をためるということは、非常に古典的な肉体疲労の結
果の老化物質という以上の、あらゆる病気のもとであり、食事でとりこむ酸性食
品、アルカリ性食品をはるかに超えた影響を私たちの体に与えるのです。

 しいて酸性食品をあげるならば、アルコールや砂糖、でんぷんの摂り過ぎです。

 一方、アルカリ性食品という言い方は間違っていますが、たくさんの電子を放出し
ながら水素イオン濃度を下げて中和してくれるのが、野菜や果物のなかのビタミン
Cやべータカロチン、そしてその他色素の入った植物性の食品(たとえば、アント
シアニンの入ったブルーベリー、ラズベリー、プルーン。ミカンや柑橘類のキサントフ
ィル、緑の野菜のクロロフィルなど)で、これらは白分自身が電子を蓄えていて水素
イオンを中和してくれるので、酸性を中和する力が強いのです。これらの食品はア
ルカリ性食品とは呼ばず、「還元力の非常に強い食品」と呼ぶ時代になっています。





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